【全社】愛車のDIYは慎重に!

生兵法は大けがのもと!

車両火災は様々な原因で発生しますが、その一つに「配線不良」があります。まして「バッテリーから12Vを供給する」ということは、実は厳密にコントロールされるべきことであって、言い換えれば正しく扱われなければ非常に危険なものなのです。
自動車用品店に行けば、様々なアクセサリー類が販売されています。電気を使うアクセサリーを取り付けたり、照明などを増設したりするときの配線には十分な注意が必要です。

乾電池を使った小学校の工作のように「配線をねじってつなげて、ビニールテープでカバーすればいいんでしょ?」なんていうのはもってのほかです。配線をつなぐための端子セットなども販売されていますが、その取り付け方も一つ間違えば事故になります。知識なしに、適当に端子カバーを取り付けて、接続が確実でなかったら……いつ大電量のショートが起きるとも限らない、というのはお分かりいただけるでしょうか。

特にキャンピングカーには生活のためのサブバッテリーを搭載しています。たくさん電気製品を使いたいからバッテリーを増設する、大容量インバーターを取り付ける、などの場合、各機器に応じて配線の太さや長さ、固定の方法、さらには車両の重量バランスなど、あらゆる条件を計算して工事を行う必要があり、十分な知識なしに触れるべきではないのです。

加害者が「無保険」だった場合、どうすれば?

普段から電気工作が趣味だとか、仕事が電気工事関係、自動車整備関係だという方なら心配はいりません。しかし、DIYに踏み切ろうとする理由としてよく聞かれるのが、「業者に頼むと高い」「オプション設定があったが、自分でやった方が安い」というものです。
中には「業者のぼったくりだ」なんていう人までいます。
確かに、自分仕様にカスタマイズするのは楽しいものですが、DIYは、すべての責任はやった本人にあります。失敗して、それが金銭的なダメージだけで済めばいいですが、最悪の場合、命を脅かすことにもなりかねません。
配線がどこを通っているか、把握できていますか? パーツを固定するために木ネジを使ったら、配線を傷つけてしまいショートしたなんて例もあります。

プロがそんな仕事をしたら、許されるはずがありません。失敗をすればクレームになりますし、なにより信用にキズがつきます。また、細心の注意を払って取り組んでも、どんな作業であれ、一度で成功するとは限りません。そのリスクを回避するために、技術を磨き、必要な資材やツールを常備する。それがプロの取る態勢です。そのためにかかる費用は当然、一件一件の作業価格に反映されます。
最近では安価な海外製品がネットショップなどでも売られていますが、正直なところ品質は「それなり」です。保証も限られています。それを承知で、何があっても自己責任と割り切って使うならば格安商品もアリでしょうが、業者が取付をする場合、「安い海外製品なので壊れやすいです。壊れたら交換しますね」では済まされません。確実な動作をする信頼性の高い製品を選んで取り付ける。こうした安心感こそが、プロに依頼する意味だといえるでしょう。

DIYの楽しさはよくわかりますし、DIYを否定するつもりはありません。 むしろ、DIYに挑戦することで愛車のことをよく調べ、理解を深めることにもつながります。結果、ちょっとしたトラブルの応急処置などのスキルを磨く、絶好の機会だとも言えるでしょう。 安全で確実なDIYを楽しむためには、

  • 自分にできること・できないことを見極める
  • 少しずつでも失敗と成功の経験を重ねること
  • 人の経験談を聞くのはいいが、自己責任であることを自覚すること

そして何より、「ぼったくり」などと疑わず、業者さんと良いお付き合いをすることが、大切だと思うのです。

ただし辰口自動車販売㈱・TMコーポレーションでは、違法改造は受けないし、違法改造をしてある車の入庫もお断りしています。