【全社】軽自動車のナンバーには封印がついていない
普通車のリアに付いたナンバーには封印がありますが、軽自動車をみると封印がありません。同じ公道を走る自動車なのに、どうしてこんな違いがあるのでしょうか?軽自動車にはないナンバーの封印ですが、普通車で封印がないと、思っている以上に厄介なことになります。
ナンバーの封印とは?
普通車に付いたナンバープレートを見てみると、車体に固定しているネジの上から、1本だけ(リア左側)アルミ製のキャップのようなものが付いています。これがナンバーの封印です。
封印は、ナンバープレートを着脱ができないようにすることと、盗難防止。運輸支局で正式に登録されたもので、検査後にナンバーを取得した証明にもなる重要な役割を持っています。
この刻印には、管轄の陸運局の頭文字が刻まれています。
では、なぜ軽自動車に封印がないのでしょうか?
同じ公道を走る自動車でも、軽自動車にはナンバーの封印がありません。これは、軽自動車が自動二輪などと同じ”届出車”に該当することに由来しており、ナンバープレートの正式名称も「車両番号標」となります。
ちなみに、普通車は”登録車”となり、ナンバーは「自動車登録番号表」と呼ばれます。ナンバープレート発行の際、軽自動車検査協会に届出をするので届出車。普通車は陸運局に登録をするので、登録車です。
普通車への封印の取り付けは、道路運送車両法に定められていますが、軽自動車には封印の取り付け義務がありません。
封印がなくなってしまったら?
ナンバーの封印は普通車では義務となっており、外して乗っていると違反になるばかりか、盗難やナンバープレート偽造など、あらぬ疑いを誘ってしまうこともあります。
事故や修理、いたずらなどで封印が外されてしまうことはありますが、その場合は、再発行してもらう必要があります。損傷や歪みで正常な状態でない場合も同様。再発行は車検証、申請書、再発行する車の現車を用意して、管轄の陸運局で行います。
ただし、ナンバープレートの変更が必要な場合は、運輸局の敷地内で所有者が自ら外してよいことになっています。取り付けは、職員が書類とナンバープレートを照合して行います。
普段ほとんど気にすることのない封印ですが、重要な役割があるとは少々驚きですね。不用意に外してしまうことのないよう、くれぐれも注意してください。