【全社】忘れがちな交通ルール  その一

運転者として守らなければならないこと、安全のために決められた車両の準備など、道路交通法ではありとあらゆる角度から事細か定められています。全てを理解している方は少ないと思いますが、見落としがちな交通違反をピックアップしました。道路交通法で記された規定は、解釈によっては違反ととられる場合もあります。交通違反を知ることは、賢く安全に運転を楽しむためのコツにもつながります。

高速自動車国道等運転者遵守事項違反

高速自動車国道等運転者遵守事項違反と、漢字ばかりが並び頭が痛くなりそうですが、簡単に言えば「高速自動車道路を利用するときは、車を点検してから乗りましょう」ということ。
自動車免許教習場で1度はみなさん習ったはずなのですが、ドライバーとして経験を重ねていくうちに「車検のときに点検しているから大丈夫だろう」と油断して、お出かけ前の出発前点検は忘れがちになっていませんか?ここで言う点検とは特別なものではなく、日々のセーフティドライブのためにも心掛けたい点検、お約束と言っていいものばかりです。
具体的には燃料、冷却水、オイルの量、タイヤの空気圧や溝の深さ、荷物の積載状態です。例えば、高速自動車道路で燃料切れ、いわゆるガス欠になったら、時間をとられるだけでなく、高速自動車国道等運転者遵守事項違反です。車を運転するドライバーは、高速自動車国道などに乗る前に、あらかじめ燃料、冷却水、オイル量、タイヤの空気圧や、タイヤが劣化していないか傷はないかなど、点検しなければいけません。予測することができないトラブルを除き、事前に予測できるトラブルであって、車の点検を怠れば違反となります。

通行帯違反

さらに、高速自動車道路で気を付けたい違反、それは「通行帯違反」です。追い越し車線を走り続けていると違反になります。 つまり、2車線の場合は一番左側を、3車線の場合は一番左側と中央を走るようにと、明記されているのです。一番右の車線は、追い越しをするときや緊急車両に道を譲るとき、道路状況に応じてやむを得ないときに走ることが許されている車線なのです。何キロまたは何分走り続けたら違反となるのかは定められていませんが、過去に通行帯違反を経験したドライバーに伺うと、後ろに覆面パトカーがいたことに気が付かず5分近くツーリングしていたそうです。通行帯違反は高速道路における交通違反の取り締まりでは常に上位にランクインする違反なので気を付けましょう。

安全を意識した点検や運転マナーを忘れずに

車を運転している際に起こる出来事は、全てハンドルを握る運転者の責任です。運転する際の車の点検や運転のマナーは同乗者や周囲の車、歩行者の安全の確保のために必要なことばかりです。安全運転を意識することで周囲に対しての思いやりを持ち、交通規則を守って幸せな車生活を送りたいものです。